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Windows関連のことを中心につづっていけたらとは思っている。

windows10(Technology Preview)のアプリバーについて考えてみる

※画像は英語ですが、文章は日本語にして説明しています。また、Windows Technolgy Preview(以下WinTP)は最新Buildの9879前提です。

※タッチ機能に関してはあくまで現時点の物です。年明け後のアプデで変わる可能性はあります。ご留意ください。

※タッチ機能に関しては、タッチパネル搭載機種からリモートデスクトップで接続した場合のですので、実機にインストールした場合と異なる可能性もあります。

アプリバーとは?

アプリバーとは、WindowsストアアプリやWindows Phoneアプリ特有の機能です。(たぶんそのはず)

例えば次のフォトアプリですが、まずはアプリバーが未表示の時。

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そして、次がアプリバーを表示させたとき。

 f:id:robo_robo:20141116101019p:plain

下にいくつかのボタンが並んだバーが表示されています。

これはWindows系のアプリ特有の機能ですね。アプリの中がごちゃごちゃせず、一か所にまとめられるので、個人的には気に入っています。

Windowsストアアプリでは画面の下端を”下(上)からスワイプ”することでアプリバーを出す必要があります。(マウスでは右クリックで出すことができます。)

しかしこの機能、通常は隠れているため他と比べ取っつきにくい面もあったかと思います。(アプリバーがあるのか無いのか視覚的に判断できないため、何度もスワイプしてしまうこともあるかと思います)

 

一方Windows Phoneでは、基本的に最低でも三点バーが常に表示されています。

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三点部分をタップすればアプリバーが開きますし、もしくは主要なボタンが数個並んでいる場合もあります。(アプリバーがあるのか無いのかが、視覚的に認識することができます)

  

さて、WinTPにおいてのアプリバーですが、この”下(上)からスワイプ”で出すやり方の影響で、タッチでの操作に手間がかかってしまいました。

タッチ操作でのアプリバーの出し方は二度手間になる?

WinTPではWindowsストアアプリが窓化できます。そうなると必然的にスワイプでのアプリバーを出すのはできません。

マウスでは右クリックで引き続きアプリバーを出すことができます。しかし…タッチでは現状二度手間になります 

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上の画像のように、一旦タイトルバーにある”ハンバーガーメニュー”のアイコンをタップし、そのメニュー内の”アプリコマンド”をタップする必要があります。

(※PC設定のアプリではタイトルバーは出てきませんがw)

つまり、”ハンバーガーメニュー”をタップする、という手間が増えてしまっています。

 

フルスクリーンになるともっと手間が増える?

WinTPのストアアプリは窓化されていますが、先ほどのメニューから”フルスクリーン”を選べばフルスクリーンにすることもできます。

では、タッチ環境を用いて上と下からスワイプしてみましょう。

まずは下…

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アプリバーではなくタスクバーが出てしまいます。

そして上…

 f:id:robo_robo:20141116101719p:plain

タイトルバーが出てきます。

また、Windows8/8.1ではタスクバーが出てもなお下にスワイプすると、アプリが終了できました。WinTPではこれができません。(タスクバーの×ボタンを押せということか?)

 

共にアプリバーは出てきませんでした。

アプリバーを出すにはタイトルバーから先ほどの項のやり方の通りに出す必要があります。

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 つまり、アプリバーを出すには”タイトルバーをだしメニューを開きアプリコマンドをタップする”という三度手間がかかります。

 

アプリバーを駆使するアプリだとちょっと操作が面倒になっている感が否めないですね…。

 

Win10では三点バーが表示されるようになる?

先述の通り、WindowsPhoneでは常に三点バーが表示されているため、わざわざスワイプする必要はありません。

WindowsストアアプリではMS純正ソフトの一部でも三点バーが表示されています(メールやカレンダーなど)。しかし、これは予めAPIが用意されたりしたものではありませんでした。(独自実装ですかね)

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上記はカレンダーアプリ。WPとは若干挙動が異なりますが、三点バーが表示されています。

 

ですが、Windows10ではWindowsストアアプリにも先ほどのWPアプリと同様に三点バーを表示できるオプションが実装されるようです。@biacさんが教えて下さいました。

https://twitter.com/biac/status/517896584424484864

 これにより三点バーが実装できるため、窓化された状態でもアプリバーの扱いが容易になるかもしれません。

 

最後に

前回のチャームに引き続き、このアプリバーも見方によれば中々の曲者なのかもしれません。

今回はタッチ操作前提の操作が仇となり、窓化によって問題が生じてしまっています。

(個人的に)整理すると、Windows10で求められていることは

マウス・キーボードでの操作性の向上

かつ

タッチでの操作性の向上

と、この相反する二つを満たすことです。

そうでなければ、前者をおろそかにすると8/8.1の失敗を繰り返すだけですし、後者をおろそかにすると8で目指していたものが根本から崩れてしまう気がします。

何が最適解なのか、最終的な到着点はどうなるのか、僕には全く持って未知数なところがあります。

MSにもうWindowsでの失敗は許されないのでしょう。ただでさえ世はiOSAndroid,MacOSXへ関心が行きがちなのですから。

もしかしたらこれが最後のチャンスだと言えます。Feedbackなどを積極的に行っているのだから、ユーザの声を聞いて最適解を見つけ出してほしいです。

 

着実に変わってい行ってるWinTP、そしてMS自身。たとえWindowsがMSの中心からMSの一部になっても、WindowsWindowsですし、僕は使い続けたいと思います。

Windows8/8.1が失敗作だとしても、自分は7よりも好きな存在であり、その雰囲気を10も引き継いでくれるのでホットしている分、これからどうなるのか不安でもあります。

これからどう変わっていくのか…楽しみ半分。不安半分です。