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Windows関連のことを中心につづっていけたらとは思っている。

Windows10におけるBluetoothキーボードの利用

 この記事は”Advent Calendar 2015”の9日目の記事です。

www.adventar.org

 

さて、今回はWindows10Mobileで利用するBluetoothキーボードについて触れていきたいと思います。

 

中身に入る前に…

Bluetoothを通じてキーボードを扱うには、HID(Human Interface Device)プロファイルが必要となってきますが、Windows PhoneがこのHIDプロファイルに対応した時期を振り返ってみましょう。

なんと!対応したのは今年に入ってからなんですよね。iOSBluetoothキーボードに対応したのは2010年6月のことです。他プラットフォームと比較して、遅いと言わざるを得ません。

Windowsなのにこれすら対応してなかったの?と意外に思う方もおられるかもしれません(この記事を見る方はもちろんご存知でしょうけど)が、HIDに対応したのはこんなにも最近の話なのです。

しかも、全ての端末がUpdate2が適用できるわけでありません。その場合はWindows 10 Mobileが適用されるまでお預けになります。

※国内で唯一のWP8のMADOSMAはUpdate2に対応したので、キーボードが使えます。


余談ですが、下記のような記事では Windows Phone
に対応してないことが強調されていました。

japanese.engadget.com

正直Windows Phone はWindowsという冠を持っているもの、似て非なるもの(ほめ言葉です!)なのだっというのが正直な印象でもありました。

 

実際の動作

さて、Lumia950を皮切りに、Windows Phone8.x改めてWindows 10 Mobile
に今後も移り変わっていきます。いろんな意味でだいぶ印象は変わりました。

BluetoothのキーボードはUpdate2で対応したとは言え、本当に簡易的な物でした。それが Windows 10 Mobileでは本格的に対応しているといえます。。

動作している様子を、いくつかスクリーンショットで撮影してみました。

まずは、MADOSMAでの様子。

 

f:id:robo_robo:20151209002050p:plain

画面下部に変換候補が出ています。文字入力の切り替えは、キーボードでは見当たりませんでした。

 

では次に、Window10Mobileを導入済みのLumia520です。

f:id:robo_robo:20151209005406p:plain

画面上部の通知領域に入力方式が表示されているのが分かります。

この画像では、英語になっています。キーボードの配列も英字キーボードに対応しています。また、 後述しますが、Win+Spaceで文字入力を切り替えることができます。

 

f:id:robo_robo:20151209005508p:plain

MADOSMA同様、画面下部に変換候補が出ていますね。また、こちらの画像では入力方式が日本語になっており、ひらがなモードになっています。これを半角/全角キーで切り替えることができます。

 

 f:id:robo_robo:20151209005752p:plain

そしてこちらが、日本語入力の半角英数モードになっています。なお、日本語入力のため、キーボードの配列は記号部分も日本語キーボードに対応しています。

 キーボードショートカット

次に、そのキーボードのショートカットの対応表を載せたいと思います。

 ※Windows 10 Mobile→10M、Windows Phone8.1→8.1とします。

  

Windowsキー

 組み合わせるキーpc版での役割10M8.1備考
-- スタート画面の切り替え (F2) 8.1ではF2がこの役割 
A アクションセンター ×  
B 通知領域にフォーカスを設定 × ×  
C Cortana(音声) ×   8.1ではF3がこの役割
D ウインドウを全て非表示にしてデスクトップ表示 × ×  
E エクスプローラーを開く ×  
H 共有チャームを出す × ×  
I 設定アプリを開く ×  
K 接続 ×  
L ロックしてロック画面の表示 ×  
M 全てのウインドウを最小化してデスクトップ × ×  
O 端末の向きを固定 ×  
P 表示 ×  
R ファイル名を指定して実行 × ×  
S Cortana(テキスト検索) (F3)  8.1ではF3がこの役割
T タスクバーのボタンを巡回 × ×  
U コンピュータの簡単操作センター × 10Mでは設定アプリの「簡単操作」が起動
V 通知を順番の切り替える × ×  
X コンテキストメニュー × ×  
Z (8.x以前のストアアプリで)アプリバーの開閉 × ×  
数字 数字に対応するタスクバー上のアプリを起動する × ×  
Space 入力方式の切り替え ×  
Tab タスクビューのオンオフ ×  
, ウインドウを一時的に透明にする × ×  
+/- 大鏡(拡大/縮小) × ×  
Pause システムを開く × 10Mでは設定アプリの「バージョン」が起動
Esc 大鏡を閉じる × ×  
PrintScreen スクリーンショットの撮影 ×  
Enter ナレータのオンオフ ×  
Shift+/ Windowsフィードバックアプリの起動 ×  

※ウインドウを操作するコマンド(矢印を用いる)は全て動かなかったため、省略。
※仮想デスクトップに関するコマンドも同様

 

Ctrlキー

組み合わせるキーPC版での役割108.1備考
C コピー ×  
X 切り取り ×  
V 張り付け  
Z 元に戻す ×  
A すべて選択 ×  
Y やり直す ×  

  

Alt

組み合わせるキーPC版での役割108.1備考
Tab アプリの切り替え ×  
F4 アプリの終了 ×  

 

日本語入力時

キーPC版での役割10 8.1備考 
半角/全角 入力方式が日本語の時の切り替え × 日本語キーボード選択時のみ動作
Shift+矢印 文字の選択 ×  
F7 全角カナ × ×  文字の選択時
F8 半角カナ ×  文字の選択時
F9 全角英数 × ×  文字の選択時
F10 半角英数 × ×  文字の選択時

※文字入力が英語の場合、キー配列が英字キーボードになるが、日本語の場合は日本語キーボードのキー配列が有効になる。 

 

Windows Phone8.1では、単にナビゲーションボタンと文字入力を必要最低限対応させただけでしたが、Windows 10 Mobileでは数多くのショートカットがPCと同じキー操作ができます。これは大きな進捗だと思います。日本語のキー配列が使えるのはiOSよりも嬉しい。

 

Windows 10 Mobileの売りであるContinuumのキーボード操作に一抹の不安がありましたが、これだけ対応してくれていれば、問題ないでしょう。(個人的にはWin+Hも使えるようになってほしい。。)

 

あと、Windows 10 Mobileではマウスでの操作にも対応しています。一切タッチせずに操作することも不可能ではない、ということになりますねw

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Windows PhoneのBluetoothキーボード対応になるのを心待ちにしていましたが、こうして叶って何よりだと思います。

今回の記事は以上です。

 

明日は @sady_nitro さんです。