windows10(Technology Preview)のチャームについて考えてみる
※画像は英語ですが、文章は日本語にして説明しています
また、Windows Technolgy Preview(以下WinTP)は最新Buildの9879前提です。
※タッチ機能に関しては触れません。年明け後のアプデ待ちです。
チャームの機能について
Windows8/8.1特有の機能である代表格に、”チャーム”が存在しています。
下の画像の右側部分ですね。キーボードではWin+cで出せます。(マウスは面倒なので割愛w)
機能自体は優れていると思います。特に”共有”と”設定”では、すべてのアプリに共通してアプリの設定ができたり、スクショができたりと…この構想自体はとても好きです。
ただ、やはり問題点もあるわけです。
・マウスでの操作が特殊であるため、デスクトップユーザーには優しいとは言えない。
・特定アプリ固有の機能(”設定”の上部、”デバイス”の印刷、”共有”)と全体通しての機能(”検索(一部除く)”、”スタート”、”共有”の画面)が混在している
そのため、アプリの設定方法が分からず、質問がなされることが多々あるようです。
ちなみに、初めてチャームの機能が搭載された”Windows Developer Preview”ですが、このときはマウスを左下に持ってくる(Windows8でのスタートボタンの出し方と同じ)と、このチャームメニューが出てくる形でした。
ぶっちゃけ、マウスで操作するならまだこっちの方が分かりやすい…。マウスの動かす量も少ないですからねw
8/8.1のチャームからの脱却?
さて、前置きが長くなりましたが、考察の方に移りたいと思います。
WinTPでは、デスクトップでの環境において”チャームからの脱却”を目指している気がします。
各アプリごとへ
例えば、次の画像のように窓化されたアプリのタイトルバーに、チャームを含めたメニューが搭載されました。これによってチャームの一部機能がアプリ固有となりました。
この方法により、先ほどの問題点の一つであった、特定アプリ固有の機能に関しての問題は解決されるのではないか、と思います。これだと、”設定”の項目がアプリ固有にあるため、アプリの設定であることは分かりやすいと思います。(ただ、アプリ内を検索する訳でもない”検索”の項目があるのは謎ですがw)
ちなみに、これもWin+cで出すことができます。どうやら、Windowsストアアプリ選択中にWin+cを押すとアプリ内のチャーム(チャームと言っていいのか?)、他ではおなじみのチャームが出るようです。
ただ、残念ながらそれを押すと出てくるFlyoutはアプリ内ではなく、今まで通り右側から出てきます。これは他の”共有”などにも言える話で、これでは行ったり来たりになるのでせっかくの窓化の利点が生かせていないような気がします。
アプリ固有の項目に関しては、製品版までにはアプリ内での表示になることが望まれます。(Feedbackにも書いてみたり…)
しかし、チャームからの脱却を図る準備は着々と進行していると思われます。
インターネットアクセス
そういえば、タスクバーにある”インターネット アクセス”という項目をクリックすると、Win8.1などではチャームのFlyoutが登場する形でした。
しかし、WinTPでは次のように設定の項目が登場するようになりました。
このことからも、チャームからの脱却を図っているということが分かります。
ただ、設定の項目にリンクされている現状から、MS自身もどのように脱却していくのか模索している感はありますね。これは今後また変更されるのでしょう。(これに関しては他のアクションセンターの面子と同じようになりそうですが)
検索
検索に関しても変化が起こってますね。Win8.1ではWin+QやWin+Sを押すと、チャームの検索が表示されます。
しかし、WinTPだと…
Win+Qだと、TPで新しく追加された検索
Win+Sだと、スタートメニューの検索
このように、ショートカットの行き先がチャームで無くなっています!
最後に
Win10製品版ではデスクトップ機能においてチャームを使うことは無くなるかもしれません。これはWindows8/8.1で馴染んだ人には残念かもしれませんが、ユーザのWin7からの移行を狙うならやむを得ないのかもしれません。
ですが、マウス・キーボードでの操作性は確実に向上していると思います。今後に期待しています。